とっても可愛らしい若手の書家、笹島沙恵さんが主催されている教室「ふたばの恵書道教室」の書展を観に中目黒のギャラリーに行ってきました。笹島沙恵さんと書道教室の生徒さんたちの作品展です。
会場の『中目黒ギャラリー・さくら』へは、地下鉄日比谷線・副都心線・東急東横線の中目黒駅から目黒川沿いに歩いてゆきます。
寒ーい日が続いた後、ようやく春の日差しを感じられるようになったこの週末、会場への途中も目黒川沿いを心地よいお散歩でした。
書展というと、一般的に、掛け軸に漢字が書いてある・・・という少しお堅いイメージもありますが、今回の展示はそんなイメージがひっくり返るような内容でした。掛け軸ではなく、額装されていて、それぞれが絵画のようで、「家に飾りたい!」と思うような作品ばかりでした。会場では、書家の笹島沙恵さん(先生)が艶やかな着物姿で迎えてくださって、大きないけ花や流木のアートもしつらえられていて、華やかさにあふれる作品展でした。
今回の作品展では、先生と生徒さんはそれぞれ、お花の名前をテーマがあり、そのお花や花言葉・花の名前の漢字などから広がるイメージをもとに作品を書かれたそうです。
例えば・・・ライラックがテーマになった生徒さんの作品は、薄紫色の優し気なライラックがイメージされるような、漢字の「紫」が絵のように優しい雰囲気で描かれていました。書というよりも、描かれた絵画のようでした。紫のライラックの花言葉には、「思い出」や「恋の芽生え」「初恋」という意味もあるそうです。そういわれてみると、個人的はライラックは大好きなお花で、(ここだけの話・・・)若い頃の札幌での初夏の初恋?!を思い出したりしてしまいました。
山菜のウドがテーマの作品もありました。ウドは漢字で「独活」と書くそうです。この独活の作品は、男前の力強いオーラにみなぎっていて、モダンな天ぷら屋さんに飾られたら素敵だな~と思いました。この作品を書かれた人は男性だそうですが、勝手にカッコいい人に違いない!と想像してしまいました。
華やかなお花、グロリオサがテーマの作品では動物の狐(きつね)をモチーフにされていました。「なぜに狐??」とクエスチョンマーク。グロリオサは漢字で「狐百合」と書くそうです。知らなかった~。さらに、この生徒さん自身のお名前がユリさんなので、漢字の「狐」のみを書かれていて、篆刻の印に「ゆり」となっているから、合わせて狐百合(グロリオサ)になるそうです!おちゃめですね。
子供教室の作品では、5歳の男の子の作品で「球根」というのもあり、カタカナで絵のようにキュウコンと描かれていたのが愛らしく斬新でした。先生がこの男の子に「なんのお花が好き?」と聞いたら、すごーく考えて、「キュウコン」と答えたそうです。か・可愛すぎる・・・。子供の習い事としても、こちらの書道教室はとてもよさそうですよね。
作品展のテーマとしては、「繋がる(LINK)」として、先生の大作「薔薇」から始まって、茨城・水戸教室の生徒さんの作品、「染井吉野」からは東京・中目黒教室の生徒さんの作品が展示されていました。薔薇は茨城県の花、染井吉野は東京都の花だそうです。
今回出展されていた生徒さんたちは、習いはじめてから数か月という方から、一年半位の方がほとんど、とのことでした。笹島沙恵先生の教室では、書は基本が大切、とされているので、みなさん基本を身に着けつつ、短期間でも創造的な作品を作れるまでになられてるのですね。素晴らしいです。
「ふたばの書道教室」は中目黒教室と水戸教室があって、月に2回または3回のお稽古をされているそうです。
大人の習い事としても、子供の習い事としても、魅力がいっぱいですね!
また、次の作品展も楽しみにしています。このたびはすばらしい時間をありがとうございました!
[着物姿の笹島沙恵先生]
[茨城県の花 「薔薇」の作品を説明するところ]
[水戸教室の生徒さんの作品]